今話題の格安SIMという言葉をご存知でしょうか?

最近ではCMなども良く流れており「聞いたことはあるけど、どういう物か詳しくは分からない・・・」というような方々が多いのではないでしょうか。

そんな方々のために、今回は格安SIMについてご説明させていただきます。

格安SIMと大手通信キャリアとの違い

docomoやauといった大手キャリアが持つ通信設備を借り受け、そこから利用者に提供されるのが格安SIMです。

各社が独自に料金などを設定しており、docomo、au、SoftBankのような大手キャリアと比べて月額料金が安価になっており、また、選択肢も豊富なため話題になっています。

格安SIMのメリット・デメリット

格安SIMのメリット

契約に縛られない

ほとんどの格安SIMは1年程度利用すれば、その後に解約や他社へ乗り換えても違約金は発生しません。

docomo、au、SoftBankなどの大手キャリアは2年毎に契約が自動更新されるため、更新月以外に解約や他社へ乗り換えると1万円くらいの違約金が発生してしまいます。

月額料金の安さ

今まで月7000円〜多い方で10000円以上だったスマホ代が3000円前後に収まります。毎月5000円前後の節約、年間だと6万円以上の節約です。料金が下がっても、ほとんどの人にとって使い勝手はあまり変わりません。※使用用途によります。

格安SIMのデメリット

電話をすると料金が高くなる。

格安SIMの通話代は30秒20円が基本です。何も考えずに格安SIMで長電話をするとひどい目にあいます。1時間の電話をすると2400円程度になります。

格安SIMにも5分かけ放題や、10分かけ放題のオプションが月850円程度で使用できます。総務省の統計によると、日本人の平均的な1日当たりの通話回数は0.9回、通話時間は2分16秒です。一般的な人の場合、ほとんどの場合は5分/10分かけ放題でカバーできます。

キャリアメールが使えなくなる。ガラケーの人にメールを送れなくなる。

docomo、au、SoftBankなどの大手キャリアを使っていた人が格安SIMにすると、キャリアメールが使えなくなります。

大手キャリアのキャリアメールを使うメリットは、ガラケーの人にもメールを問題なく送れることです。大手キャリア以外のメールアドレスでメールを送ると、ガラケーの人がブロックして届かない可能性があります。

通信速度が遅くなる

格安SIMの通信速度は大手キャリアよりも遅いです。

一日中、通信速度が遅いというわけではありません。遅さを感じるのは、平日の昼(12時台)の時間帯です。サイトを閲覧するくらいなら数秒(2秒〜4秒くらい)我慢すれば見ることができますが、動画やアプリのダウンロードは難しいです。唯一、UQ mobileだけが平日の昼の時間帯でも快適に使える速度が出ます。

ただし、平日の昼以外でも、大手キャリアでも速度が低下する局所的な混雑場所だと、格安SIMは大手キャリアより速度が低下するので快適な利用は難しくなる場合があります。

それ以外の時間帯や場所なら基本的に格安SIMでも問題なく使うことができます。

ただし、格安SIMの中にも通信速度が速い格安SIMから、普通の格安SIM、そして遅い格安SIMがあります。

速い格安SIMと遅い格安SIMを比べると速度差が10倍以上になる場合もあります。大体の格安SIMは一般的な使用であれば普通に使える速度が出ていますが、中には通常使用に支障が出る程、速度の遅い格安SIMが存在するのも事実です。

格安SIMに変えた方が良い人

電話をあまりしない人

docomo、au、SoftBankだと電話をしなくても、スマホだと月2700円の電話代(かけ放題)がかかります。5分以内の通話が無料になるプランでも月1800円の電話代になります。電話を1分たりともしない場合でも、強制的に加入させられます。

格安SIMなら電話をしなければ電話代は0円です。

初めてスマホを使う人

大手キャリアの場合、他社から乗り換えるとキャッシュバックや乗り換え用の月額割引がありますが、新規契約にはほとんどありません。

格安SIMの場合、新規契約でも他社からの乗り換えでも、格安SIM各社のキャンペーンでは同じように扱っています。

大手キャリアで2年を超えて契約している人

大手キャリアを選ぶメリットは、2年ごとに最新のスマホに安く機種変更できることですが、機種変更せずに使用されている方が相当数います。2年ごとに機種変更している場合でも、高性能なスマホに機種変更する必要性のある人は、ごく一部のヘビーユーザーに限られます。

2年を超えても機種変更しない人は、大手キャリアにいる意味がほとんどなく、機種変更する人でも格安SIMの節約額以上のメリットを機種変更で受けられる人はかなり少ないです。

更新月が1ヶ月後の場合は、少し待って更新月になってから格安SIMへMNPをすることをおすすめします。更新月が2ヶ月以上先の場合は、あきらめて1万円の違約金を払って格安SIMへMNPしたほうが、トータルで安くなります。

格安SIMの注意点

SIMフリーの端末だからといって全ての格安SIMが使えるというわけではありません。

SIMカードには色々なサイズがありますし、サイズが合っていたとしてもその端末に対応していない場合もあります。

各SIMカード提供会社により動作する機種などは公開されていますので、事前に使用可能か確認をお願い致します。

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